ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 会話集 後編
会話集
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6章

  1. 6章


    ひかりのきおくをたよりに
    みんなは もりへやってきました。

    どんべ「ここに いずみが
        あるの?」

    ひかり「そうだとおもうんだけど
        なあ」

  2. 移動 西

    もりがつづいています・・・・・・・・。
    きつねがいます。

  3. 取る ぶどう

    ぶどうをとりました。

  4. 渡す ぶどう

    どんべ「おいで」

    でも、こぎつねは きません。

  5. 話す ひかり

    どんべ「だめだ、こわがってる
        から ちかづけない」

    ひかり「ひとを みたこと
         ないのかな」

  6. 置く ぶどう

    ぶどうを じめんにおきました。

  7. 移動 東

  8. 移動 西

  9. 移動 西

    りんご「きつねのにおいは こっちへ
         つづいてます」

    どんべ「よしいこう」

    ひかり「だいじょうぶかな?」


    きつねのいえが ありました。
    ははぎつねがいます。

  10. 見る 母狐

    なにか いいたそうにしています。

  11. 見る 母狐

    しずしずと ちいさなものを
    だしてきました。みみせんです。

  12. 取る 耳栓

    やくにたつのでしょうか、
    とりました。

  13. 使う 耳栓

    なんだか あたまがよくなったような
    きがします。

    母狐「こんにちは」

    あっ!このみみせんはどうぶつと
    はなしができるようになる
    ききみみせんのようです。

  14. 話す 母狐

    母狐「このこにぶどうを
      「「とってくださったそうで。
      「「ありがとうございました」

    どんべ「ぼくたち、しらいしの
        いずみをさがして このもりに
        まよいこんだんだけど」

    母狐「しらいしのいずみ?
      「「しのはらのごんたざくらがまもってると
      「「じゃのうからきいたことはありますが」

    どんべ「じゃのう?」

    母狐「このもりにすむ なぞの
      「「すずめです」

    どんべ「どこにいるの?」

    母狐「それが・・・・・・・・もりのおくに
      「「すんでるとしか しらないのです」

  15. 話す 子狐

    どんべ「ねえ、しらいしのいずみ
        ってところ しらない?」

    子狐「ぼく・・・・・・・・しらない・・・・・・・・
       ちゅんたろうくんのおとうさんなら・・・・」

    どんべ「ちゅんたろうくん?」

    子狐「すずめのおともだち・・・・・・・・」

  16. 移動 小屋の外

  17. 移動 北

  18. 移動 東

    きみのわるいところへきて
    しまいました。

  19. 移動 東

  20. 話す 木

    どんべ「や、やあ」

    木「おう、おめ〜 はなせるだか?」

    どんべ「じゃのうっていうすずめ
        しってる?」

    木「しってるべ。んだども・・・・・・・・
      「いかね〜ほうがいいだよ」

    どんべ「どうして?」

    木「にどとかえってこれなくなるだよ」

    どんべ「いいんだ、ぼくたちは
        いかなければ ならないんだ」

    木「すかす へびのやろがなあ・・・・」

    どんべ「へびが?」

    木「うんだ!あんにゃろはひとすじなわ
      ではいがね〜がらな〜」

    どんべ「どうすれば・・・・」

    木「これを おめ〜にやるだよ」

    へんなものがおちてきました。

    木「これは なんばんとらいの
      はんばあがあとかゆうもんだで」

    どんべ「たべるもの?」

    木「うんだ。のみものはいらね〜だか」

  21. 取る はんばあがあ

    はんばあがあを とりました。

  22. 移動 西

  23. 見る 草

    あっ!しげみのなかで なにかが
    うごきました。

  24. 見る 草

    どんべ「うわ〜っ!」

    ひかり「きゃ〜っ!」

    おおきなへびがでてきました。

  25. 話す 蛇

    どんべ「や、やあ」

    蛇「おっ!はなせるのか?」

  26. 話す 蛇

    どんべ「いずみのばしょを
        しらない?」

    蛇「ただでこたえろってのか?」

  27. 話す 蛇

    どんべ「いいものが あるんだ
        これで おしえてくれないか?」

    蛇「うまそうだねえ。いいだろう」

  28. 渡す はんばあがあ

    へびに はんばあがあをわたしました。

  29. 話す 蛇

    どんべ「いずみのばしょ、おしえ
        てくれよ」

    蛇「なんだ?そのいいかたは?」

  30. 話す 蛇

    どんべ「いずみのばしょを
        おしえてください」

    蛇「まあまて、こいつをいただいて
      からだ・・・・・・・・ぐ・・・・・・・・ごっくん・・・・・・・・
      うまかった!さて、なんだった?
      あ〜っ!そうそういずみのばしょね・・・・・・・・
      それではこたえよう・・・・・・・・よおくきけ・・・・・・・・
      おれは、しらない」

    どんべ「むっかあ〜っ!」

  31. 使う 刀

    どんべ「きさまみたいなやつ」

    どんべはかたなをぬきました。

    蛇「わあ〜っ!お・・・・おしえる!
      じゃのうにきけばわかる」

    どんべ「じゃのう?
        じゃのうをしってるのか?」

    どんべはかたなをおさめました。

  32. 話す 蛇

    どんべ「じゃのうはどこに
        いるんだ」

    蛇「もりのおくにおおきないわがある
      そこにすんでいる」

    へびはさっていきました。

  33. 移動 北

    へびが きえたということは
    ぬけみちがあるはず・・・・。


    ほうら、やっぱり・・・・。こつん!

    りんご「ん?」

    どんべ「どうした?」

    りんご「なにか あたまにあたったん
         ですが・・・・きのせいかな?」

  34. 話す りんご

    どんべ「どこかに ぬけみちが
        ないかなあ」

    りんご「これではねえ・・・・・・・・ん?」

    どんべ「どうした?」

    りんご「また、あたまになにかが
         あたったんです」

    どんべ「あめかい?」

    りんご「これは ぶどうのたねです」

    どんべ「どっちから とんで
        きたんだ?」

    りんご「おくの ほうからです」

  35. 見る 木

    りんごのいう きのほうをみると
    なにかが うごきました!

    りんご「だれだ!」

    「ながいあいだ またせたばつさ!」

    なにものかが きにかくれています。

  36. 話す ひかり

    ひかり「きもちわるい、ちょっと
       「「みてきてよ」

    どんべ「ぼくが?わ、わかった」

  37. 移動 木に登る

  38. 見る 草

    「がさがさ!」

    したのくさむらに にげたようです。

  39. 人替える

  40. 見る 草

    くさのなかからさるがとびだしました。

    猿「へへ〜っ みつかっちまったい
      「よお!おいら まつのすけってんだ。
      おともをするように いわれたんだ
      しかし おそかったなあ」

    りんご「なんでぶどうのたねを
         とばした!」

    まつのすけ「たいくつしてたからなあ」

    どんべ「まあ、これでなかまが
        ふえたってことか」

    ひかり「よくきてくれたわ」

  41. 移動 東

    まつのすけ「こっちだぜ」


    ぶきみなもりがつづいています。
    むせかえるくらい あまい
    においが たちこめています。

  42. 移動 北

    ぶきみなもりがつづいています。
    むせかえるくらい あまい
    においが たちこめています。

  43. 話す まつのすけ

    ひかり「ちょっと のぼって
        みてきてよ」

    まつのすけ「う〜ん、このいわは
            おれでもむりだなあ」

  44. 人替える

  45. 見る 木

    つるがたくさんからんでいます。

  46. 取る つる

    とりました。うわ〜、ながいなあ。

  47. 使う つる

    どんべ「やっ!」

    つるをなげると かべのうえに うまく
    ひっかかりました。

  48. 人替える

  49. 話す まつのすけ

    ひかり「ちょっとのぼってみて
        きてよ」

    まつのすけ「さるづかいがあらいなあ」


    まつのすけ「う〜いっ・・・・・・・・」

    ひかり「まあっ!なあに?あなた
       「「おさけのんでるの?」

    まつのすけ「がけのうえにさ・・・・ぶどう
            が・・・・いっぱい・・・・くさってて・・・・ひっく
            さけになってて・・・・きっと、
            じゃのうがつくって
            ひとりじめしてるんだ・・・・
            じゃのうっ!でてきやがれ!
            ばっきゃろ〜っ!」

    とつぜん!いわのかべがひら
    きました。

    「だあれ〜じゃあっ!」


    へんなところへでました。

    じゃのう「おうおうっ!てめ〜らっ!
          おれのさけをだまってのみやがったな!
          てめ〜らのしたことはこのじゃのうさま
          には みんなおみとおしでぇ!
          このせんすにみおぼえがないとは
          いわせねえぜ」

    どんべ「しらないよ」

    じゃのう「てめえっ!しらをきるつもり
          だな!おいっちゅんたろうっ かまわね
          えから たたんじまいなっ!」

    「・・・・・・・・・・」

    じゃのう「あれっ?ちゅんたろう!おい
          おりょっ!ちゅんたろうがいない・・・・
          お〜い!ちゅんたろ〜う!た・・・・たいへん
          あんたらちゅんたろうをしらんかね?」

  50. 人替える

  51. 話す じゃのう

    じゃのう「おおっ!ちゅんたろう・・・・」

    どんべ「ちゅんたろう・・・・って
        むすこさん?」

    じゃのう「そうなんじゃのう。
          それはそれは かわいいこなんじゃのう
          さっきまでここにいたはずなん
          じゃのう」

  52. 移動 南

  53. 移動 南

  54. 移動 西

  55. 見る 木

    にしのほうの きだけ しゅるいが
    ちがいます。

  56. 使う 刀

    どんべ「えいやっ!」

    にしのほうの きがばっさりと
    きれました。

  57. 移動 西

    おっ!なにかいますよ。すずめです!

  58. 話す 小雀

    どんべ「きみ・・・・もしか
       「「すると ちゅんたろうくん?」

    ちゅんたろう「けっ!それがどうした?
            てめえらまさかしたきりばばあの
            てさきじゃないだろうな!」

    どんべ「おとうさんがしんぱい
         してたよ。いっしょにかえろう」

    ちゅんたろう「おやじが?しかたねえ
            なあ・・・・それにしてもあのばばあ
            のりをなめたくらいで・・・・ぶつぶつ」

    どんべ「よし、じゃあ ぼくの
        かたに のりなよ」

    ちゅんたろう「おとこのかた なんて
            やだね」

    どんべ「にくったらしいやつ
        だなあ」

  59. 人替える

  60. 話す 小雀

    ひかり「さあ、たもとにはいりな
       「「さい」

    ちゅんたろう「でへへ・・・・」

  61. 移動 東

    まつのすけ「こっちだぜ」

  62. 移動 北

  63. 移動 北

    じゃのう「おおっ!ちゅんたろうか?
          なんだ・・・・おまえらか・・・・」

  64. 渡す 小雀

    じゃのう「わお〜っ!ちゅんたろ〜っ!
        「「ありがとうなんじゃのう。どうも
        「「ありがとうなんじゃのう」

  65. 人替える

  66. 話す じゃのう

    どんべ「ごんたざくらのしのはら
        ってどこですか?」

    じゃのう「ほうっ!ごんたざくらを
        「「しっとるんじゃのう・・・・・・・・。なにっ?
        「「きつねのおつゆさんとしりあいか?
        「「ならば なんとかしてやりたいもん
        「「じゃのう・・・・・・・・」

  67. 話す 小雀

    どんべ「こぎつねからきみの
        とうさんのことをきいたんだけど・・・・」

    ちゅんたろう「えっ!まるをしってる・・・・
            とうちゃん」

    じゃのう「うむ・・・・」

  68. 人替える

  69. 話す じゃのう

    ひかり「おねがい じゃのう
        さん!」

    じゃのう「げっ!そ!その
        「「くびかざりは!もしや あなたは
        「「おとひめ!」

    ひかり「そうだけどあなたは?」

    じゃのう「わしはここのばんにんです。
        「「ひめがふたたびあらわれるまで
        「「ばんをしていました」

    ひかり「そう・・・・それでおさけの
        においをさせて おにがちかづかない
        ようにしていたのね」

    じゃのう「ごんたざくらはこのおくに
        「「あります。さあ、いそいでください
        「「これをもっていきなされ」

    そういってじゃのうは つると
    たいまつをくれました。

    ひかり「ありがとう」

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