ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 会話集 後編
会話集
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10章

  1. 10章


    かけつけた まいく を
    もとこは おどろきをもって むかえた。
    とおい かこのきおくが ついに
    よみがえり はじめた まいく は、
    めのまえにいる このじょせいに
    とくべつな きおくを もっている
    じぶんを つよく かんじていた・・・

  2. 見せる 火傷

    素子:!・・・やっぱり あなたは・・・
    素子:わかりました、 すべて はなして
    素子:あげましょう。
    素子:そうよ・・・ あなたは ユリさんの
    素子:こどもに まちがいないわ。
    素子:あなた、 まいく くんて なまえでしょ?

    マイク:?!・・・・・・

    素子:このあいだ あなたが かえりぎわに
    素子:うしろを むいたとき シャツのそでから
    素子:そのやけどが ちらっと みえたの。
    素子:そのときは まさかと おもったんだけど・・

  3. 聞く ユリのこと

    素子:あなたは もちろん おかあさんの
    素子:かおを しらないはずよ。
    素子:ユリさんという なまえすら しらなかった
    素子:ようね。

  4. 聞く 自分の事

    素子:あなたは ははのこじいんで
    素子:すてごとして そだてられたの。
    素子:でも ははが なにかをかくしていると、
    素子:きづいたあなたは
    素子:まもなく ほんとうの
    素子:りょうしんを さがすという かきおきを
    素子:のこして とびだして しまったの。
    素子:ちょうど あなたが ちゅうがっこうを
    素子:そつぎょうした すぐあとのことらしいわ。

  5. 聞く 火事

    素子:こころないひとの ほうか だったそうよ。
    素子:ただでさえ くろうがたえなかった
    素子:あなたたちに つみはないのに・・・

  6. 聞く 赤ん坊

    素子:ユリさんが なくなったとき あなたは
    素子:まだ 1さいにも みたない あかちゃん
    素子:だったのよ。

  7. 聞く 佐和子の事

    素子:あなたのことを わがこのように
    素子:かわいがっていたわ。 あなたも ははを
    素子:ずいぶん したっていたそうね。
    素子:さいごまで あなたのことを しんぱい
    素子:していたのよ。

  8. 聞く 事情

    マイク:ぼくが すてごとして そだてられた
    マイク:そのじじょうとは・・・
    マイク:いったい なんだったんです!

    素子:・・・・・・

    マイク:こたえてください! もとこさん!

  9. 聞く 気づいた事

    素子:わたしが あなたや ユリさんに あった
    素子:ことが ないっていったのは ほんとうよ。
    素子:はなしは すべて ははからきいたのよ。

    マイク:でも、 やけどのあとを みただけで なぜ
    マイク:ぼくのことが わかったんですか!

    素子:じつは せんじつ ユリさんの
    素子:おとうとさんが みえたの。
    素子:あなたたちのことを よく ごぞんじ
    素子:だったわ。

    マイク:?!・・・・・・

  10. 思い出す

    ぼくは ぜったい このひとのかおを
    しっている!
    なにか なつかしいような・・・ でも
    それが なんなのか わからない・・・

  11. 聞く 自分の事

    マイク:やっぱりぼくは あなたと
    マイク:どこかで あったように おもうんです!

    素子:そう・・・ じゃあ これを ごらんなさい。
    素子:ははの しゃしんよ。

    そういうと もとこは 1まいの
    しゃしんを さしだした。

  12. 調べる 写真佐和子

    マイク:・・・・・・! こ、 このひとは!

    そのしゃしんには しょろうの じょせいと
    ちいさなおとこのこが うつっていた。

    素子:どう? あなた。 おおきくなったけど、
    素子:そのころの おもかげが
    素子:のこってるでしょ。

  13. 思い出す

    マイク:お、 おもいだしたぞ!
    マイク:ばあちゃんだ!
    マイク:ぼくを そだててくれた ばあちゃんだ!

    しゃしんの さわこは
    めのまえの じょせいに とてもにていた。

    マイク:それで ぼくは もとこさんの かおに
    マイク:みおぼえが あったのか!

  14. 聞く ユリの事

    素子:あなたの まいく っていう
    素子:なまえはね、 ごりょうしんが
    素子:つけてくださった なまえなの。

    マイク:りょうしん?! そういえば ぼくは まだ
    マイク:じぶんの ちちおやのことを なにも
    マイク:しらないんだ!

  15. 聞く 事情

    素子:そ、 それは それだけは・・・

    マイク:まってください! ぼくは きょうまで
    マイク:じぶんの ははおやのことを なにも
    マイク:しらないままだった。
    マイク:それに ちちおやのことだって!
    マイク:どうして しっちゃいけなかったのか。
    マイク:なぜ すてごとして そだてられたのか
    マイク:そのじじょうを しらないままなんて・・・
    マイク:あんまりです!

    素子:・・・そうね。 あなたには
    素子:しるけんりが あるわね。
    素子:・・・そのじじょう というのは あなたの
    素子:おとうさんのことなの。

    マイク:?!・・・・・・

    素子:とおやま たかお。
    素子:これが おとうさんの なまえよ。
    素子:とても おとこらしいかたで ユリさんとは
    素子:ひょうばんの なかのいい
    素子:ごふうふ だったそうよ。
    素子:やがて あなたがうまれ、
    素子:だれもが あなたたちの しあわせな
    素子:みらいを しんじて うたがわなかった
    素子:そうなの。 でも、 そんなあるひ・・・
    素子:たかおさんは ガラのわるい れんちゅうに
    素子:ひとが らんぼう されているところを
    素子:みてしまったの。
    素子:とめに はいった たかおさんに
    素子:むこうは ナイフをもちだして
    素子:むかってきたらしいの。
    素子:でも・・・ そのナイフで たかおさんは
    素子:ぎゃくに・・・ あいてのひとりを・・・
    素子:ころしてしまったの!

    マイク:そ、 そんな・・・

    素子:かならず せいとうぼうえいが
    素子:みとめられる。 みんな そうおもってたの。
    素子:でも・・・ ころしてしまった おとこ
    素子:というのが このまちの ゆうりょくしゃの
    素子:ひとりむすこ だったらしいの。
    素子:そのせいか たかおさんは けいむしょに
    素子:いれられてしまったわ。

    マイク:で、 とうさんは いま どこに!

    素子:・・・おきのどくに たかおさんは
    素子:とうとう けいむしょから でられないまま
    素子:なくなってしまったの・・・

    マイク:!・・・・・・

    素子:でも もっと きのどくだったのは
    素子:ユリさん だったかもしれない・・・
    素子:さつじんしゃの つまということで
    素子:それは くろうされたそうよ。
    素子:おまけに しんだ おとこのなかまの
    素子:いやがらせが はじまったの。
    素子:あのかじも その れんちゅうの
    素子:しわざ だったそうよ。
    素子:ユリさんも いちじは おきあがれるまで
    素子:かいふく されたのだけど、 それまでの
    素子:むりが たたってか・・・
    素子:2、3にちごには ようたいが きゅうへん
    素子:して、 かけつけた ははに ユリさんは
    素子:あなたを たのむと、 ひとこと
    素子:つげると・・・
    素子:しずかに いきを ひきとられたそうよ・・・

    マイク:・・・・・・

    素子:もう わかったでしょう・・・
    素子:あなたの しょうらいを あんじながら
    素子:なくなった ごりょうしんに わたしの
    素子:ははが してあげたかったことは・・・
    素子:あなたから さつじんしゃの むすこという
    素子:かこを けしさることだったの。

    マイク:・・・・・・

    素子:あなたが すてられていたとき
    素子:そえられていた てがみに かいてあった
    素子:なまえが はま まいく  だなんて、
    素子:うそまで ついてね・・・

    マイク:・・・・・・

  16. 聞く 事情

    素子:さわこは、 あなたに ほんとうのことを
    素子:はなすべきかと、 まよっていたわ。

    マイク:ほんとうのことを はなしてくださって
    マイク:ありがとうございました。
    マイク:ぼくは・・・
    マイク:ちちを ほこりに おもいます。

  17. 聞く ユリの事

    素子:ユリさんは ごりょうしんの
    素子:はんたいを おしきって たかおさんと
    素子:いっしょに なられたらしいわね。
    素子:あのじけんのときだって これいじょう
    素子:めいわくは かけられないと、
    素子:おうちには れんらく されなかったと
    素子:いうことよ。

  18. 聞く 火事

    素子:あきらかに ほうかだった らしいけど
    素子:しんだおとこの ちちおやからの
    素子:あつりょくで うやむやに なってしまった
    素子:そうなの。
    素子:じもとの しんぶんも あのかじのことを
    素子:とりあげなかった そうだわ。
    素子:ひどいはなしね・・・
    素子:なのに たかおさんの じけんのことは
    素子:いっぽうてきな きじばかりが しんぶんに
    素子:のってしまったそうよ。

  19. 聞く 赤ん坊

    素子:ははからきいたわ。 あなたは
    素子:ちいさいころから せいぎかんの
    素子:つよいこ だったって・・・
    素子:そういうところが おとうさんに そっくり
    素子:だって うれしそうに はなしてくれたのよ。

  20. 聞く 気づいた事

    素子:そうそう ひとつ
    素子:おもいだしたことが あったわ。
    素子:あなたは おとこのこなのに
    素子:いつも にんぎょうで あそんでいたそうね。

    マイク:? にんぎょう・・・

  21. 聞く 人形

    素子:りっぱな にほんにんぎょうで
    素子:ユリさんが たいせつに していたもの
    素子:だったそうよ。

    マイク:?!・・・・・・

  22. 聞く 人形

    素子:よほど ユリさんにとって
    素子:たいせつだったらしく
    素子:かじのとき もちだしたのも
    素子:そのにんぎょうだけ だったらしいわ。

  23. 聞く 自分の事

    素子:あなたは こじいんを とびだしたときも
    素子:にんぎょうだけは わすれなかったそうね。
    素子:いまでも もってるんでしょ?

    マイク:?!・・・・・・

  24. 聞く ユリの事

    素子:ユリさんが いきを ひきとられるとき
    素子:にんぎょうを あなたにって
    素子:なんども なんども おっしゃったそうよ。
    素子:さっきの しゃしんにも
    素子:うつってるはずよ。

  25. 調べる 写真佐和子

    マイク:おや? これは・・・・?!

    マイク:もとこさん・・・
    マイク:ほんとうに ありがとうございました。

    素子:また いつでも いらっしゃいね・・・


    あゆみ:そうだったの・・・ユリさんが
    あゆみ:あなたの おかあさんだったなんて・・・
    あゆみ:ひにくな はなしね。

    マイク:・・・・・・
    マイク:ぼくのことを しらべた かんだは
    マイク:ぼくを ぜんぞうさんに
    マイク:しょうかいしたんだ・・・
    マイク:わなに はめるために・・・くそっ!

  26. 調べる どこ?

    マイク:これだ! ばあちゃんの しゃしんに
    マイク:うつっていたのは!
    マイク:かあさんが、 たいせつにしていた
    マイク:にんぎょうというのは
    マイク:これのことだったんだ!!

  27. 取る 人形

    マイク:! これは ぼくのものに まちがいない!
    マイク:こうして てにとると
    マイク:こどものころの ことが めにうかんでくる。
    マイク:とうとう なにもかも
    マイク:おもいだしたぞ。

  28. 思い出す

    マイク:そういえば このにんぎょう・・・
    マイク:ずいぶんかるかったんだ。

  29. 調べる 人形

    マイク:ん?
    マイク:なかは くうどうのようだな。

  30. 推理する

    マイク:でも、 これが
    マイク:こうけいしゃの しるし・・・?
    マイク:ふつうの にんぎょうの ようだが・・・
    マイク:ん? ふってみると
    マイク:かすかに おとがする・・・!

  31. 開ける 人形

    マイク:・・・よし!
    マイク:おもいきって、 なかを みてみよう
    マイク:・・・・・・あっ こ、 これは!!

    なんと にんぎょうの なかには
    あやしろけの かもんがはいった
    おまもりぶくろが かくされていた!

    マイク:こんなものが はいっていたなんて・・・
    マイク:しらなかった・・・!

  32. 開ける お守り袋

    なかからは ふるめかしい ちいさな
    カギと ていねいに おりたたまれた
    かみきれが でてきた。

    マイク:この カギは・・・?

  33. 調べる 紙切れ

    マイク:?!・・・・・・

    まいく ・・・あなたが これをみつける
    ときが いつか かならず やってくると
    かあさんは おもっていました。 いますぐ
    これをもって みょうじんむらの あやしろ
    という いえを、 たずねて みなさい。
    そこには いままでと まったくちがった
    あなたの じんせいが まっているの。
    そのいえには キクって いうなまえの
    あなたの あばあちゃんが います。
    きっと あなたの ちからになってくれるわ。
    でも・・・そのことが あなたにとって
    しあわせな ことなのかどうか
    かあさんには わからない・・・・・・
    でもこれは あなたのうんめいなの。
    そして あなたの いちどきりのじんせい
    だから さいごは・・・
    じぶんで きめなさい。
    かあさんの いのちは、
    もう ながくないでしょう。
    あなたと いっしょに いてあげられない
    かあさんを ゆるして ちょうだい・・・
    そんな かあさんが
    あなたに のこして あげられる
    たったひとつの ものです。
                      ー ユリ ー

    ユリが いきを ひきとる ちょくぜんに
    まいく にあてて かかれた ものらしい。
    よわよわしい もじが そのことを
    ものがたっている ようだ・・・

    マイク:か、 かあさん・・・・・・!!

  34. 推理する

    マイク:そうか・・・わかったぞ。
    マイク:こうけいしゃの しるしは たぶん
    マイク:あやしろけの なかに あるんだ。
    マイク:そして・・・
    マイク:それが かくされている ばしょに
    マイク:はいるには このかぎが ひつようなんだ。
    マイク:その ばしょと いうのは・・・
    マイク:あそこしかない!

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